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ローソク足から先の流れを予測しよう
ローソク足の種類とその意味とは
チャート上を走る四角い物体。まるで生き物の様にも見え、毎日違った姿を見せてくれます。
この物体こそがローソク足であり、株式投資において無くてはならない存在です。
ローソク足のルーツは、江戸時代の米相場だと言われています。
当時の取引は、現在の価格より高くなると予測すれば買い、安くなると思えば売って買い戻すというやり方で、現在とほぼ同じ方法で行われていました。
ローソク足は、こうした米相場が盛んに行われて行く中で、相場の流れを予測する為の方法として、本間宋久が考案した道具だとされています。
ローソク足は、ある期間の株価の値動きを表しています。1日なら日足、1週間なら週足、1ヶ月なら月足です。
このローソク足が並んだものがローソク足チャートで、ローソク足を見ただけで、その期間中の株価の動きが一目で分かります。
高く始まって安く終わったのか、安く始まって高値で引けたのか、或いは、高く上げたり、下落したり、色々あったけど、結局は始値と同じ価格で終わったのか、などです。
ローソク足が見せる色や形、そして出方から、今の相場がどんな状況なのかという事が分かります。
「これはヤバそうだ、このまま一気に下落しそう」とか「これはいける、今から上昇だ」といった相場の雰囲気を感じ取る事ができます。
では、この様なローソク足から、どうやって株価の上昇や下落などのトレンドを推測していく事ができるのでしょうか?
ここでは、様々なローソク足が持っている、ローソク足が示す意味について紹介し、投資家への第一歩を学んで頂きたいと思います。
大陽線は、実体がヒゲより長い陽線です。実体が大きく、下から上に伸びて終わっている事から、買い勢力が強い事が分かります。この陽線が底値付近からの上昇過程で出ると、この先の更なる上昇に期待が持てます。
大陰線は、実体がヒゲより長い陰線です。実体が大きく、上から下に下落して終わっている事から、売り圧力が強い事が分かります。この陰線が高値付近で出ると、下落相場が予想されます。
小陽線は、実体が短くヒゲがある陽線です。迷いがあり、横這い局面で見られる陽線で、連続で出現すると大陽線になる可能性もあります。
少陰線は、実体が短くヒゲがある陰線です。始値より安く終わり、弱い雰囲気を出しています。横這い局面で出現する事が多いです。
下ヒゲ陽線は、下ヒゲが実体より長い陽線です。安く始まるも、買いが集まり高値引け。下落トレンド中に出現すると、底になる可能性が高いです。
下ヒゲ陰線は、下ヒゲが実体より長い陰線です。大きく下落したものの終値で戻っています。下落が一服したか反発して上昇の可能性があります。
上ヒゲ陽線は、上ヒゲが実体より長い陽線です。高く始まるも、高値が続かず、上昇の勢いに陰りが見えます。下落か、調整局面入りが想定できます。
上ヒゲ陰線は、高値を付けたが、安値引け。上昇トレンドでの出現は天井、下落トレンドでは下落継続が予測できます。
十字線は、始値と終値が同じ。実体の無いローソク足です。相場の転換期に現れます。
トウバは、長い上ヒゲが買い勢の上昇を表しますが、売り勢力が盛り返してきて、始値と終値が同じに。高値後に大きく売られ、売り圧力が優勢。
以上、10個のローソク足をご紹介しました。それぞれが、トレンドや投資家心理を読み解くヒントを与えてくれます。
何度も見て体に染み込ませて行きましょう。