これが分かれば相場の逆行は怖くない

目次

移動平均線の動きを見て次の手を打つ

「ものわかれ」は損小利大を実現させる

上昇トレンドの時は、チャート上の並びで言うと、一番上にローソク足、その下に短期移動平均線、その下に長期移動平均線が来ます。

移動平均線がこうした並びになった時は、相場式ではPPP(パンパカパーン)と呼び、飛行機が上昇する様なイメージで「よし、これから上へぐんぐん上がっていくぞ」というサインになります。

しかし、いくら上昇中とは言え、下がる事だってあります。

あなたも過去に経験した事があるかもしれませんが、ある程度底値付近で買った株が、運よく上昇相場に転換して数日が過ぎた頃、急に下落して慌てて手仕舞ってしまった。

結果、思った様に利益が伸びなかったり、損切り状態になって逆にマイナスを食らってしまった。

エントリーは上手くいったのに、エグジットで失敗したという経験。きっと誰でもあると思います。

こうした経験が原因で、恐る恐るエントリーしたものの、いつ下がるか分からない恐怖心で常にチャートを見ていたり、ちょっと上がった所で、すぐに切ってしまう様になる。

こうした心理状態は、株初心者の方なら当然誰でも起こり得る事です。実は、過去の私もそうでした。

プロの投資家、成功者の方々は、よく損小利大という事の大切さについて語られます。

これは、読んで字の如く、損を小さくして、利益を伸ばすというマインドが重要だという事で、株式投資で言えば、含み損が出た時はそれが膨らまない様になるべく早く切る。

そして、利益が乗っている時は、利益が最大限まで伸びる様に持ち続けるという事です。

しかし、これが本当に難しいんですね。理屈では分かっているけど、実際の売買ではなかなか出来ない。

人というのは、基本的に損を怖がる生き物ですので、損をしたく無いのです。

そっちの心理の方が優先されますので、もし含み損を抱えていても、切れば損をしますので切りたくない。

だから切るのを躊躇しますし、含み益の場合は、今切らないと、下がれば損をする。だからすぐにでも切ろうという心理が働きます。

従って、普通の心理状態では、損小利大を実現する事はとても難しいという事です。

では何故、プロと呼ばれる方々はこうした人間の心理を克服し、利益を伸ばし続ける事が出来ているのでしょうか?

それは、相場の逆行に関してもそうですが、逆行は必ず起こる事という事実を理解しているからです。

例えば、上昇相場で株価が下落してから、下を向いた短期の5日移動平均線が中期の20日移動平均線に近付いた後、そのまま20日線を割らずに、再び反り返って上昇トレンドの方向に向かう場合があります。

こうした状態を相場式では、「ものわかれ」と呼びます。

「ものわかれ」が発生した場合、下げ始めてから買いを切らずに売りヘッジを入れていれば、5日線が上を向いた時に、売りを切って買いを足すという技を使う事が出来ます。

これは、まさしく損小利大に繋がる事です。

つまり、こうした値動きのパターンを知っているだけで、あなたも日々の変化にビクビクする事無く、利益を伸ばす事が出来るのです。

上昇中の株価が急に下がるのは、利益確定が入るからです。

投資家も人。あなたと同じ心理状態で相場に臨んでいます。

だから、皆下がるのが怖い。その為、ある程度上昇したタイミングで手仕舞いが入る。それによって、一時的な売りの連鎖が起こる。

しかし、また買おうという人が現れる。その人の買いを見て、また別の投資家が買いを重ねる。そうして株価は再び上昇していく。

この様に、心理学の面から株式投資を考えると、値動きの理由が全てクリアーになります。

私は一切ファンダメンタルを気にしませんが、そうした情報も全てはチャートに表れています。

だから私は、チャートしか見ていません。

そうです。チャートが全て。

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