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想定外の暴落でも立ち直れる力とは
勇気さえあれば暴落からの生還が可能?!
底値からの上昇、そして主要な移動平均線が下から300日線、100日線、60日線、20日線、5日線という様に順番に並んで更に上昇している状態を、相場式ではPPP(パンパカパーン)と呼びます。
このPPP、即ち株価の大暴騰が起こる前には、大抵一度は今までぐんぐん上を向いていたローソク足が速度を落とし、横並びになって下落します。
しかしその後、例えばローソク足が20日線で反転し、再び陽線で上昇に向かう様であれば、予定通りPPPを予測して買い目線で良いのですが、そうとも限りません。
20日線付近でローソク足が踏み留まったものの、売り圧力に耐え切れずそのまま下落というパターンも発生します。
もしもあなたが、こうした上昇の過程において、まだまだ上昇途中と予測して多くの買い玉を仕込んでいた場合、どの様に対処して体制を立て直していけば良いのでしょうか。
今回は、上記の様な上昇途中に起きた想定外の暴落時に、私達が取るべき方法について解説していきたいと思います。
例えば、あなたが20日線までローソク足が下落した時点で、買い玉を持っていたとしましょう。
この時、あなたが取るべき手段は2つあります。1つ目は、持っている買い玉を全部切る。2つ目は、上昇か下落を見定める為にヘッジを入れて様子を見るという方法です。
しかし、ここで問題なのは、買いを切るという手段が取れないという事です。特に初心者の方はこれが難しいですね。
下落した時点で、少なくとも利益が出ていれば、マイナスになる事はないので切るという行動が起こせたとしても、マイナスを食らっている状況の中で、損切りが出来ない。
この問題を解決するには、とにかく訓練しかありません。心理面を鍛え、「今は切る、一度切る」というマインドを体で覚えるしか無いと思います。
これは私の経験則ですが、切るべき時に切らなかった時に、それが原因でますます損が膨らみ、結局大きな含み損を抱えた状態で切る。
そうです。結局、最後は切るという心理に陥る。という経験を何回も繰り返した事で、次はそうならない様に体が反応するのです。
ですから、失敗という経験は、間違い無く投資の世界では避けて通れないという事を痛感しています。
さて、ここは一旦勇気を出して買いを切るという事が出来た場合、翌日陰線で再び下落した時に、あなたは買いを切って損をしたという事よりも、買いを切って良かったという心理になるはずです。
一方、ヘッジを入れて様子を見るという方法を取った場合を考えると、翌日の下落で買いは大きくマイナスになっています。
しかし、ヘッジのお陰で売りはプラスです。次の段階としては、買いを切るという事。いずれにしても、やはり「切る」という行為は必要なのです。
長期目線で考えて、買いを持ったまま売りで取って、その後の上昇で買いを取るという方法もあります。
しかし、長期予測はとても難しいものです。なかなか思い通りにはいきません。ですから、下落の中で買いを切りながら売りを増やして利益に変えるという方法が良いと思います。
この様な値動きは、実際の相場でよくある事です。
あなたが株を始めていく中で、最も学ばなければいけない事は、予想外の動きに対処するという技術です。
それに必要なのは、なんといっても「勇気ある方針転換」でしょう。
そして、この勇気を身に付ける為には「失敗という経験」が必要不可欠だと思います。
頑張りましょう。