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移動平均線とは?
株価の潮流を示す移動平均線の役割
移動平均線とは、チャート上に表示されているなだらかな曲線の事です。
これは、ある一定期間の株価を平均化して線グラフにしたもの。
たとえば「5日線」なら、過去5日間の終値の平均を求め、それを毎日繰り返し、その平均値をつないで線にしていくというものです。
ですので、ローソク足が、ある一定期間の株価の動きを表すのに対して、移動平均線は、大まかな株価の動きを表します。
移動平均線には、代表的な期間で言えば、5日線などの「短期線」、25日線などの「中期線」、そして75日線などの「長期線」があります。
しかし、私「相場式」では、短期線として3日線、5日線、7日線、10日線、中期線として20日線、30日線、長期線として60日線、100日線、300日線を使用しています。
チャート分析で重要なのは、ローソク足と移動平均線との関係性を見て、先の動きを予想する事です。
例えば、天井圏から株価が下がり始め、下降トレンドに向かっている状況で、仮に5日線と60日線しか無い場合で考えてみましょう。
高値からローソク足が下げてくる、つまり株価が下げてきている段階でも、60日線は当然上を向いています。そうした場合、下げてはいるもののまだ強いという見方もできるわけですね。
しかし、例えば20日線があった場合、恐らくこの20日線は上を向いていた状態からだんだんと横を向き始めています。
そうした時に、5日線も20日線も下げ始めている。やはりこれは弱いという様に考える事ができるという事です。
つまり移動平均線は、ローソク足の動きと合わせてトレンドの方向性を探る為の道具として使います。
そして、こうした複数の移動平均線を表示させるのは、株価の流れに伴う移動平均線の遅行性を回避する為です。
株価の流れに沿って、移動平均線も動いてくれれば、短期的な先の動きが判断しやすいですからね。